アレルギー性結膜炎とは
 
春先や天気のよい日に、目がかゆくなることはありませんか。
 
人間には、微生物やチリ、ダニなどの異物から身体を守るために働く防御機能(免疫)が備わっています。

免疫とは、異物を身体に有害なものと認識して「抗体」を作り、次に同じ異物を感知したときには、抗体が直ちにそれを排除する反応が生じます。

インフルエンザなどの予防接種は、これを利用して感染を防ぐ方法です。
 
ところが、この仕組みにはときにエラーを起こします。

体内に侵入する原因物質(抗原)に身体が過敏に反応すると、さまざまな症状が引き起こされます。一度できた抗体は、長年なくなりません。

治療は抗アレルギー剤として、化学伝達物質遊離抑制剤と、ヒスタミンH1受容体拮抗薬の点眼薬を用います。即効性が少ないので、症状が出る前に点眼する必要があります。
効果が不十分の場合にはアレルギー剤の内服や免疫抑制作用があるステロイド剤の点眼薬、内服薬が用いられます。
アレルギー反応は目以外、鼻、皮膚、気管支など全身に作用する可能性があり、早めに医療機関を受診されることをお勧めします。

  点眼薬の正しい使い方