こどもの視力 |
・生まれたばかりの赤ちゃんは、明るいか暗いかぐらいしか分かりません。
1ヶ月くらいでものの形が、2ヶ月くらいで色が分かるようになります。さらに4ヶ月になると、動くものを目で追って同じくらいの視力をもつようになります。そして6歳くらいには大人と同じくらいの視力をもつようになります。
◎視力の発達にはものを見ることが大切
こどもの視力が発達するためには、毎日ものを見ている必要があります。これは目から受けた刺激を脳が正しく理解するのに訓練が必要だからです。訓練といっても特別なことをするわけではありません。目を開けていろいろなものを見ているうちに、目からの刺激を脳が正しく理解するようになるのです。
こどもの目の発達には、たえずものを見る訓練が必要です。こどもの視力が発達する途中でたえずものを見る訓練ができなかったらどうなるのでしょうか?
この場合、視力の発達は抑えられ止まってしまいます。これを弱視といいます。どうして弱視になるのでしょうか?原因として次のようなものがあります。
*斜視
・斜視があると両眼視ができないため、ものが二重に見えます。ものが二重に見えると脳が混乱するため、斜視になっている片方の目を使わないようになり、使わない方の目が弱視になる場合があります。
*遠視
・遠視があると近くのものを見るときも、遠くを見るときもはっきり見えないため視力が発達せず、弱視になる場合があります。
*その他
・生まれつき白内障などの目の病気がある場合、あるいは乳幼児期に眼帯を長い間(3~7日間程度)つけたりした場合、ものを見る訓練ができず弱視になる場合があります。
◎弱視はどうやって調べるのか?
・弱視は保護者が注意していても分からないことがあります。特に片方の目だけが弱視の場合、良い方の目で普通に見ているため気づかないことが多いようです。3歳児健診の視力検査を必ず受けるようにしましょう。
◎弱視はなおるのか?
・視力の発達が抑えられている期間の長さや程度によって良くなる場合とならない場合があります。3歳くらいまでに見つかると、なおる可能性は高くなります。目の機能の発達にもっとも大切なのは、乳幼児期で家族の方がちょっとした注意で弱視が見つかることもあります。少しでもおかしいと思ったら必ず眼科医に相談しましょう。